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 これからMS-Accessを学ぼうとしている方へ・・・魔法使いからアドバイス



■これからマスターしよう!とお考えの皆さんへ・・・■
どんなふうに習得していったらいいもんなのか・・・。
迷ってる方も多いと思います。
決して難しいものではありませんですよ。ポイントつかんでがんばってマスターしてくださいね!
ブヒッ←勝利のポーズだ!がんばるっす!

MS-Accessというパソコンのソフトとして考えると、むしろ操作は簡単でわかりやすいものになってます。
それはなんといっても、ユーザー数多いですし、世の中に出て7年以上の年月が経ってますから、かゆいところに手が届くソフトに成長してます。
でも、それでも「難しい」と考える人が後を絶たない・・・それは、なーんでか?
MS-Accessが、「RDBMS」という考え方を根本に持っているからです。
「RDBMS」ってなんなのかわからんと、はっきりいってお話にナリマセン。
細かいことや専門的なことを理解する必要があるというわけではありません。ただ、表計算ソフトとはまったく異なるものであるということです。
表計算ソフトの上級が「RDBMS」というわけではありません。
これらはすべて、目的を異とするものであって、比較してどうなるもんでもないわけです。
ウチのサイトの内容をお読みいただけると、もしかしたら汲み取っていただけるかもわからないですが、
わたしはMS-ExcelとMS-Accessを比較するのは嫌いです。無意味だと思ってます。
「Excel覚えたから次Access〜」と言う人も嫌いかも。
MS-Accessは表計算ソフトではありません。
けっこうきっちりした「データベース」です。
それも、パソコンの世界では実現が非常に難しい「リレーショナル・データベース」って考え方に基づいたもんです。
パソコンソフトだと思って操作方法やメニューバーやツールバーを覚えようとしても、実際それはあまり役にたたないです。
もちろん操作方法を覚えることは大切なことですが、それだけでは足元が見えてない状態が続くことになります。
車って、便利だと思います?
わかりやすいですか?

そう聞かれて、どう答えます?
「車は難しい」
そう言っている人がいるとします。
便利だといわれて、車の免許を取って、車を買いました。
でも、「車はわかりにくい」とおっしゃいます。
それは、もしや、「車の運転がわかりにくい」のではなく、「行きたい場所への道がわからない」のでは???
 「車買ったんだけど、なかなか市役所までいけないのよねぇ。やっぱり、車って不便よね」
 「車で市役所に行きたいんですけど、いつ右折すればいいんですか?」
 「車を使って市役所には行けました。でも、動物園に行けません。どうすればいいんでしょうか」
 「えっ?車って、運転しないと市役所に行けないんですか?買っただけじゃだめなの?なんか不便ですね。やっぱり自転車のほうが便利だわ」
そんなこと言ってる人、あんまりいないですよね・・・。
それはどうしてか?
それは、世の中の人の大半が、「車というものがどういうものなのか」、よく知っているからです。
でも、知っているといっても、エンジンの構造やガソリンの成分などを知っているわけではないですよね。もちろんそういうことに詳しい人もいますけど。
そういうのは理屈じゃなくて、とにかくみんながあんまりピントはずれな疑問を抱かない程度に、車というアイテムが世の中に浸透しているからだと思います。
でも、改めて、「車って何をするもの?」って聞かれて、手短に説明、できそうですか?
難しいんじゃないでしょうか。。。。なぜ説明が難しいのか、っていうのを明確にするのも、なんか禅問答みたいですよね。
それと似たような感覚があります。「MS-Accessって何をするものなの?」っていう疑問。
わかる人にはわかる、わからない人にはわからない。でも、わからない状態で使おうと思っても、不便なもの。。。
はっきりと言葉で「MS-Accessってどういうもの?」って説明しようと思ったら、「車って何をするもの?」とおんなじ状態になってしまいます。
車といっても、トラックや乗用車や軽自動車やスポーツカーや、いろんなのがあって、
いろんな人がいろんな目的で買いますよね。で、いろいろな目的で乗ります。
ごくごくふつうの会社への通勤用に4トントラックを買う人はあまりいないかもしれないけど、4トントラックだって十分通勤できます。
でも通勤用ならもっと向いている車があるかもしれないし・・・と、細かいところからいろいろ考えていくと、
「自分にとって、車とはどういうものなのか」という問いかけへの答えは、見つかると思うんです。
でも、共通して言えることは、「移動手段」ですよね。まあ、移動しないで雨露しのいでるとかいう人もいるかもしれないけど・・・。

車ってものが便利だと思ったこと、あります?それは、どういう瞬間ですか?
ショールームに飾ってある車をじっと見つめていても、それはあまりイメージできないんじゃないかと思う。
「実際に車を使ってる人を見て」、あ、車があれば、便利かも、わたしの仕事にもプラスになるかも、って、思えるんじゃないでしょうか。
でも、毎日会社に通勤に使ってる人の様子を見てても、「わたしは買い物に行きたいんだから、車があってもダメだな」なんて感じで、
発想が貧困だと、周りの人が車を使っている様子をいくら見ても、自分にとってメリットがあるというところまで考えが及ばないと思う。

そういうのと同じで・・・。
MS-Accessといっても、人によって、会社によって、目的によって、使い方も考え方も全然違うもので、
ひとくちに「どういうもの」と考えるのではなく、共通して言えることは「情報を蓄積し、その情報を活用するための道具」と、大まかに考えます。
そして、誰かが使ってるところ、作ってる様子を実際に見て、興味を持つことです。
「情報を蓄積し、その情報を活用するための道具」とい根本から、じゃあ具体的にまず何をやれば?というところまでの間には、
深くて長ーい河があります。
ここで焦っちゃったら、いつまでたってもわかりにくいものってことになっちゃいますよね。

Accessに限ったことではないのですが、一般に「データベース」というものは、起動するとまず、
「丸太」と「大工道具セット」が目の前に現われるんだと思ってください。
「丸太」と「大工道具セット」を使って、作りたいものを作るのです。
でも、たいていの人は、丸太と大工道具セットがどういうものか知りません。
自分は、散らかっている本をきちんと整頓したいと思っています。
で、大工道具セットを見て、とりあえず大工道具セットの中に、本をしまってみました。
中に入っている道具を出してみても、せいぜい3冊くらいしかしまえません。
次に、丸太の上に本を置いてみました。今度は10冊くらい置けます。
あとは、大工道具セットから出したノコギリを取り出しました。
で、丸太の側面に、水平に打ち付けてみました。いちおう平らになりまして、ノコギリの上に本を置いてみました。
う〜ん、使いにくい。不便だ。
アホ丸出しになってしまいます。
これではいけません。ダメです。
でも、マジで、こういう使い方をしていながら、「MS-Accessって使いにくい」と言ってる人、いるんですよ。

う〜ん・・・上手く説明できないけど、根本的に「大工道具セット」とか「丸太」というものと、「本を整頓したい」っていうこととが
結びついてないからじゃないでしょうか???
これは、どこがどういけないのかとか、どうすればいいのかとかいう以前の・・・もっと根本の部分のことですよね。
ノコギリや釘というものがどういうものか知っている人なら、器用に作れるかどうかは別にして、
まず何をやればいいのか、わかるはずですよね。
どうがんばっても、散らばっている本を全部しまうことができません。
15〜6冊本をしまう・・・というか、載せたり詰め込んだりしたところで、どうしようもなくなってトホウにくれて周りを見渡してみると、
似たような丸太と大工道具セットを使って何か作業をしている人がいます。
ノコギリを使って、丸太をこすっています。
バカじゃないの?何やってんのよ。あーあ、あんなに薄く切っちゃって。あれでどうやって本をしまうのよ。
ぜんぜん興味が湧きません。
うるさいなーくらいにしか思えません。
人間ってほんと不思議なもんで、興味湧かないとぜんぜん頭に入ってきません。
でも、しばらくすると、さっきまで丸太をぎーぎーやってた人は、5段の見事な本棚を作り終え、本を色別にきちんと整頓してしまっているではありませんか。
うそ!
どうやったの?
信じらんない!
隣の人に話し掛けてみます。
「わたしも、そういう本棚を作りたいんですけど、どうしてもできません。どうしたらいいですか?」
「大工道具セットをお持ちなんでしょう?うーん、どうしてできないんでしょう。今どういう状態なんですか?」
隣の人に、自分の丸太を見せます。
隣の人、顔が凍りつきます。
う〜ん、どうしたら、というか、はっきりいってこれって・・・。
「まず、丸太をノコギリで切って、板を作りましょう」
「丸太というものは必ず切るのですか?ノコギリで切らないといけないのですか?丸太はいくつに切ればいいんですか?」
「いや・・・それは、別にノコギリじゃなくてもいいんですが、お持ちの大工道具セットの中の道具を使うとしたら、ノコギリが一番便利だと思います」
「どうやって切るんですか?」
「こうして、ギコギコ切ります」
「何分間くらいギコギコやれば切れるんですか?何回ギコギコすればいいんですか?」
「いや、それは、切れるまで、ってことなので、時間とか回数はわからないです」
「何センチの幅に切ればいいのですか?」
「それも、作りたい本棚によって、お好みで」
「まっすぐ切れません。どうしたらいいんですか?」
「うーん、あらかじめエンピツで線を引いてから切り始めたらどうでしょう」
「まっすぐ線が引けません」
「定規を使ったら・・・」
「エンピツじゃなきゃいけないんですか?」
「いや、線が引ければ、なんでもいいかと・・・」
。。。こんなことやってたら、隣の人は逃げていってしまいます。
じゃあ、どうすればいいんでしょう。
細かいところをものすごく気にする人もいるかもしれないですが、
とにかく、ひととおり、誰かが本棚を作っている様子を見学して、自分も似たようなものをひとつ作ってみて、
段取りや雰囲気や気をつけなくちゃいけないことやコツみたいなものを身体で覚えてしまうってことだと思うんです。
最初は失敗作でもいいじゃありませんか。ねえ。そうですよ。
自分は犬小屋を作りたいんだけど・・・と思っても、ノコギリや釘の打ち方がまったくわからない状態では、
丸太から板を作って犬小屋の形を作るところまでたどり着けないですよね。
多分、丸太をくりぬいて犬小屋作ろうとなさるでしょう。
それでもいいかもわかんないですが、犬が入れるくらいまで丸太をくりぬくのって大変ですよ。。。
やっぱり、丸太と大工道具セットを持ってるなら、板を切って、釘で固定して、屋根は三角にして・・・犬小屋作りたいですよ。
そのためには、まあとりあえず、誰かが作っている様子を見ながら、自分も見よう見真似で本棚作ってみます。
そうすると、「あ、犬小屋作るためには、これくらいの厚さの板を用意すればいいかな」とか、いろいろ手ごたえを感じることができるんじゃないでしょうか。
なーんも発想できない人もあるかもしれないですが、いちおう、本棚は完成しますよね。
そしたら、それでいいじゃありませんか。本棚に犬を住まわせれば。一番下の段に名札でもつけてあげれば、立派な犬小屋です。
データベースを習得するのは、こうした「物作り」の雰囲気に似てると、わたしは思います。
わたしたちは、MS-Accessを操作しているのではなくて、なんか物を作ってるのです。
それを意識しながら操作をすれば、MS-Access自体はさほど難しいものではありません。
むしろ、「軽くて持ちやすいノコギリ」「細いけどしっかり固定できる釘」「釘が曲がらないで打てるかなづち」などなど、
長い間にいろいろな人の手で工夫され洗礼された道具がたくさんそろっていると、そう思ってください。
でも、ノコギリがなんだか知らないで、丸太をどうすればいいのか知らない状態では、使いこなせませんよね。
じゃあ、どうすればいいのか。
細かいところを気にする人もいるかもしれないですが、
まずはとにかくひととおり、何か小さなデータベースを作ってみて、
段取りや雰囲気や気をつけなくちゃいけないことやコツみたいなものを身体で覚えてしまうってこと。
これは、日曜大工や図画工作とおんなじ精神です。
世の中には、いっぱいMS-Accessの入門書とか、講習会とか、技術情報を載せているサイトとか、ありますよね。
「本を買ったけどわからない」という人・・・その本には、とても大切なことがたくさん書かれてます。
人間って不思議なもので、興味が湧かないと頭に入ってきません。
隣で、本棚作ってた人のこと思い出してください。
本棚を作っている、ということがわかっていれば、チラチラ盗み見てれば自分も同じようなものが作れるはず。
でも、何やってるか知る気もないし、興味もないし、うるさいなーとか思っちゃってると、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
MS-Accessを習得するために有効な情報は、世の中にたくさんあります。
要は、それらに興味を持つか持たないか、その点がポイントです。
人間、どうすれば興味が沸くか???
人それぞれですよね。
例えば、隣で本棚を作ってる人がいたとして、その人がへーんな歌を歌ってたとします。
「変な歌だなぁ」と思って、最初はその歌を聞いてます。
そのうち、「この人、どういう仕事してる人だろう」とか、その人に興味が湧いてきたりします。
で、「この人、今何やってるんだろう」って、本棚を作っている様子に、興味が向くようになったりします。
「あれ?あたしも同じようにやれば、もしかしたら本を整頓することができるんじゃないのかしら?」って・・・。
ここまでたどり着けば、しめたもんですよね。
データベース作りもそうです。
MS-Accessは単なる道具に過ぎません。
これをどう使っていくか、どう利用するか、それは、皆さんが個々に考えなくちゃいけないこと。
この部分が「MS-Accessって難しい」と言わしめる点であるということを、まず頭に入れてください。
決して難しいものではありません。
操作は簡単です。
でも、大工さんが釘を打つのと、今日始めて釘を打つ人とでは、多分「かなづちの使い方」に対する印象って違うと思う。
何回かがんばって挑戦すれば、きっと誰でも簡単に釘を打つことができるようになると思う。
でも忘れないで。「釘を打つこと」が最終目的じゃありませんよね。
板を固定するために釘を打ちます。
でも、板を固定することが最終目的じゃない。
「本棚」を作るために、板を固定するのです。
これを見失ってしまったら、MS-Accessは不便です。
データベースを作るために、いろいろな機能が用意されてます。でも、それらの機能は、データベースを作るために用意されているものです。
機能を使うためにデータベースを作っているんじゃありません。
そこのところが・・・・・一番わかりにくいところかもしれないですね。
目的と手段を取り違えてしまったら、MS-Accessなんて、役にたたなくなっちゃいます。

そしてもうひとつ・・・。
MS-Accessを使う、これから習得する、という方は、「データベース」を作る必要がある人ですよね。
まあ、学校の勉強とか、試験対策とかいう人もあるかもしれませんが・・・。
ほとんどの人が、会社の業務をデータベース化するため、とか、既に構築してあるデータベースを修正・作り直しするため、とか、
そういう状況だと思います。
わたしは、データベースっていうものは、その会社の資産だと思ってます。
どんな小さなものでも、どうでもいい(とご本人が言う)ものでも、たった1件の情報でも、会社の資産です。
その自覚を持つことができない人は、MS-Accessを使う資格はないと思います。
会社の資産を管理するための仕組みを、MS-Accessで作ろうとしているのです。
MS-Accessを使うためにデータベースを作ろうとしてしまうと、多分、Accessは、いつまでたっても不便でわかりにくいものだと思う。
初心者であるとか、技術的なことがわかってないとか、そういうこととはまたちょっとちがったことです。
どんな小さなデータベースでも、まごころ込めて作っていってください。
VBAが使えないんですけど、とか言うことは全然関係ないです。(←これ言う人、マジでむかつく)
最初にお話したとおり、MS-Accessの中は道具箱で、道具をどう使っていくかは個人個人の自由です。
使い方がわからない道具は使わなければいい。それでも十分、目的を達成することはできるはずです。
大切なのは、自分が今手がけている「データベース作り」にどれだけ愛着を持つことができるか、ということだと思うんです。
確かに今の時代、自分から自主的にMS-Accessなんか使おうとしている人は少ないかもしれない。
ほとんどの人が、会社から言われて、とか、前任者がやめちゃってしかたなく、とか、しぶしぶ向き合ってるという感じで、
気持ちは後ろ向きなんじゃないかと思うんです。
その気持ちは、新しいことを習得しようというときは、マイナスになりがちですよね。
決してゆかいではないかもしれませんけれど・・・でも、ほんの少し、気持ちをプラス方向に持つことで、きっと習得のペースは上がっていくと思うんです。
データベース作りを任されるということは、会社の中の会議室の管理を任されるとか、そういうことと同じだと思ってます。
どんな小さなデータベースでも、「会社の持ち物なんだ、それを自分は任されたんだ」って、心の中でそう思ってください。
そのお気持ちがあれば、どんな難しいデータベース作りに対してでも、きっと道が開けると思います。
インターネット上のいろいろなサイトを見ていると、専門用語が飛び交っていて、お気持ちに焦りが出てしまうかもしれません。
でも、その気持ちもよくありません。
人は人。みなさんはみなさんです。
わけもわからず専門用語を振り回すのは、いろんな意味で効率ダウンします。
わかることだけ、理解できることだけを使って、皆さんのためのデータベースを作ってください。
誰のためだかわからないようなデータベースにしないでくださいね。

習得の早道は、
・MS-Accessは道具箱。道具を利用して、作りたいものを作るのだということを意識すること。最初から本棚があるわけではありません。作るのです。
・今すぐにやらなくちゃいけないことがあったとしても、半日くらいとにかく時間をとって、ひととおり使ってみること。
・目的と手段を取り違えないこと。「MS-Accessを使うためにデータベースを作ってる」なんてアホアホな状態にならないこと。
・「データは資産、データベースは資産」という意識をきちんと持つこと。
です。
この部分だけ押さえておけば、後はきっと参考になる書籍とかいっぱいあると思います。
あとは・・・根気ですね。「本棚作る」っていったって、いろんな本棚があります。データベース作りにも「完璧にすべてを習得」っていう状態はありません。
使い方を覚えるのではなく、道具の使い方を覚えて、作りたいものを作っていくんだということ。これがすべてです。
もちろん、「魔法使いの開発工房」も及ばずながらお手伝いしますよ。
いろいろな講座や文書を載せてますので、ぜひぜひ参考にしていってください。
バカバカしいサンプルでも、ひととおり作ってみると、なんかお役にたつことが見えるかもしれませんもんね。
ええ。「難しいことをバカバカしく」が、当工房のモットーでございます。


じゃ、もう一度!
ブヒッ←勝利のポーズだブー!

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