<HOME  <お願い事項  <Access2000 TOP   <Access97 TOP   <サイト内検索
 MS-Access2002チョ〜入門部屋>クエリを極める_なぜクエリを?
 



 menu

データベースを極めるためには

データベースの本来の「目的」は、「データを蓄積し、蓄積したデータを取り出して活用する」です。
で、MS-Accessの場合は、この「目的」を果たすために、「テーブル」「クエリ」「フォーム」「レポート」「マクロ」「モジュール(VBAによって作成されたプロシージャ)」という6種類のオブジェクトが用意されているわけです。(最近はデータアクセスページっていうのもありますが、これはちょっと毛色が違うかな・・・)
どれをどう使うかは、皆さんご自身が自由にプロデュースしていいんですよ。
っていうところまでは、今までいろいろと見ていただいてだいたいつかんでいただけたんじゃないかな〜・・・。

MS-Accessを極めるためには、

  1)どういうデータベースを作りたいのか、業務分析をしっかりやって、
  2)必要な項目をちゃんと持ったテーブルをしっかり作って、
  3)それらのテーブルからしっかりデータを取りだせるようなクエリをしっかり作って、
  4)そういうクエリやテーブルのデータをきっちり表示するフォームとかレポートとかのデザインを考える

と、この4つのバランスを考えること、コレに尽きます。
どれが一番大切か、っていうのは一概に言えないんですけどね・・・。
データベース作りの雰囲気に慣れてきたら、ぜひとも「クエリ」について研究してみてください。
MS-Access習得のための、わたしの「オススメ」です。

といいましても、クエリを作ること自体が目的ではありませんのです。
クエリを理解するってことはつまり、「テーブルからデータを取り出したり、テーブルにデータをおさめたりする方法」を習得するってことになるんですよ。ほら、データベース本来の目的、そのものでしょ?
裏を返せば、「クエリでどういうことができるのか」がわかるようになると、「どういうテーブルを作っておけばどういう結果を出すことができるのか」ということを考えることができるようになるわけなんです。
クエリを理解することは、テーブル設計のコツを掴む足がかりになります。
作り方を覚えるんじゃなくて、クエリの作り方を通じてその向こうにあるテーブルについて理解をしていこう、というわけです。

巷に「SQL入門」的な本がたくさん売られています。
SQLとはリレーショナルデータベースの考え方に基づいたデータベースとやり取りをするための、データベース言語です。
データベース関係の書棚にけっこうたくさん並んでます。
こんな専門的なものの本、どうしてこんなにたくさん売られているんでしょう????

こいつもですねぇ・・・みんながみんな、SQL文を直接入力したりするわけではありませんのです。
SQLというものの構文の書き方を理解するということはすなわち、どういうテーブルを用意しておけばどういう結果を取り出すことができるのか、ということを理解できるようになる、というわけなんです。
SQL文を理解するということは、テーブル設計のノウハウを掴むことにつながるわけなんです。

MS-Accessの「クエリ」は、SQLが基本になってます。
(といっても、SQLそのもの、というわけではないんですけどね)
クエリに強いと、MS-Accessでのデータベース作り、すごく楽になりますよ。

クエリの作り方、種類、いろいろなパターンなどを見ていくことによって、テーブル設計のノウハウも見えてくるんじゃないかと思います。「クエリってなんのためにあるの???」なんて疑問はとりあえず置いといて、クエリについていろいろと見ていくことにいたしましょう。




【このコーナーで使っているテーブルの一覧】

[社員テーブル]一番基本となるテーブル

★[番号]が主キーです。テキスト型にしています。従って[番号]は必須入力です。
 「インデックスまたは主キーにはNullがどうのこうのってエラーが出るんですけどーなんでですかー」なんて言わないでくださいよ・・・。主キーなんてのはデータベース側の都合なんですから、人間が理解しようと思ったってそうはいきませんからね。うまく理解できないという場合はもう「主キーは必ず入力。でもダブった値を入力してはならないものなんだ」と思い込みましょう。
★[生年月日]は日付時刻型です。
★[売上]は倍精度浮動小数点型にして、表示形式に 0 と入れて指数表示をしないようにしています。
 が、別にこんなにエライ桁数の数値を入力することもないので、長整数型か通貨型で、1000円とかそれくらいの金額を入力すれば十分にクエリの練習になると思います。

★このほかにもいくつか必要となるテーブルがありますが、それらのテーブルについては解説の中でお話します。