<HOME  <お願い事項  <Access2000 TOP   <Access97 TOP   <サイト内検索
 MS-Access2002チョ〜入門部屋>基本をマスターしよう
  (←別ウィンドウでサブメニュー)



1.MS-Accessとはなにか?

てさてっ、それではいよいよメインイベントっす〜♪
MS-Access2002の「キホン中のキホン」をざっと見ていきましょう。
基本つったってアナタ25ページもあるのよ〜ギャーどういうこと!!!!????

けっこう図が多いのでページ数がかさんでしまってますが、内容的にはそんなにボリュームはないと思います。
さくっと読んでっていただければっと思います。

順番にお話を進めてまいりますが、「どういう内容の話をするのか、一覧を見たい!」という方は、左上の「NAVI」ボタンをクリックしてください。
別ウィンドウとして、メニューを表示します。
(必要なくなったら閉じてくださいね)

んではマイリマショウ!

まず、MS-Accessってどういう仕組みになってるのか、大まかなところを把握しときましょうか。
MS-Accessを普通に起動した後「新規データベース作成」ってやると、mdbという拡張子のついたファイルがひとつ出来上がることになります。拡張子っていうのは、ファイル名の後ろにくっついてる、「どのソフトで作ったどういう形式のファイルなのかを表す文字」のことです。拡張子によって、Windowsの中でどういうアイコン使って表示するかが決まるんですね。

仮に、「練習台」っていう名前を付けたとすると、練習台.mdbっていうファイルができます。

で、このmdbファイルの中に、処理に必要となるものをいろいろ作っていくのが、大まかな作業内容になります。
え?何を作ればいいのかって?
それだけだと、ちょっと天然ボケな質問になっちゃいますよ。
うーん、そうだな・・・。たとえば、顧客管理をしたい、と思ったら、お客様の名前や住所や電話番号や・・・
あと、どういう項目が必要でしょうか。ちょっと考えてみてください。

「管理したい」と思っている項目を横に並べた「データの入るところ」を作ります。
こういうのを「テーブル」って呼んでます。



で、テーブルだけでもそこそこ仕事はできるんですが、入力しやすい画面を作りたいなぁとか、そういうときに、「フォーム」っていうのを作って、このフォームを通じて、テーブルにデータを貯めていくような仕組みを作ってやります。



テーブルにたまったデータの中から、たとえば「東京とのお客さんにだけイベントのお知らせを出したいから、東京都の顧客だけリストアップしたい」なんていうときに、「クエリ」っていうものを作ってデータの絞り出しをしたりします。



絞り出したデータそのままでも、まあ一覧っぽい感じにはなるんですけど、もっと見栄えのいい画面を作りたいとか、さらに顧客名で検索ができるようにしたいとか、そういう場合に、「フォーム」っていうのをまた別にこしらえたりして、いろいろ工夫します。



印刷したリストがほしいなぁという場合は、「レポート」というものを作って、こいつを印刷します。



「フォームからコマンドボタンをクリックしたら印刷が始まる」、とか、「フォームを開いたら、顧客の検索を開始する」とか、ある程度処理を自動化したい場合に、マクロとかモジュールとかいうのを作ったりします。

モジュールっていうのが、ちょっと特殊な存在なんですけどね。
中身は、Visual Basic for Applicationという言語で書かれたプログラムの集まりです。
こういうプログラムひとつひとつのことをプロシージャって呼んでます。
Visual Basic for ApplicationっていうのはいわゆるVBAってやつですね。
MS-AccessとかMS-Excelとかで使うことを前提にして生みだされたVisual Basicです。
Visual Basicっていうのは、Microsoft社製のプログラム開発ツールっていうか、プログラム言語です。
モジュール自体は、別にあってもなくても、作り方とかわからなくても、他のオブジェクトほどインパクトはないと思います。
たいていのことは、マクロの作り方さえ抑えてれば、わざわざモジュールなんて設けなくても何とかなりますから。

「VBAって覚えないといけないんでしょうか・・・」なんて思い込んじゃうと、返ってマイナスです。
必要なときに考えればよいことであって、覚えなくちゃならないもんなんて、ひとつもない(ただし何も出来上がらない)と、それくらい壊れた感じで取り組んでってみてください。

といっても、別にこういうものを必ず作らなくちゃいけないというわけではなくて、別に何も作らなくてもよいのです。
作らなければ何も作られませんので、何も起こりません。
でもそれじゃ顧客管理はできないので、mdbっていうファイルの中に皆さんがやろうと思っている顧客管理をやるためのテーブルとかクエリとかフォームとかレポートとかマクロとかモジュールを、必要な数だけ作っていく、というのが、MS-Accessの全貌です。

テーブル1個だけっていうデータベースもあり得るかもしれないし、テーブル3つ、クエリ4つ、フォームが7つ、マクロが5つかもしれない。テーブル16個、クエリ37個、フォーム8個、レポート32個、マクロ82個かもしれない。要するに、どういう顧客管理をやりたいのか、によっても変わってくるし、作る人の作り方にもよります。

「4人家族が住む家は、どういう形でしょう」って聞かれても、これだけじゃ着工できないですよね。
だから、何を作らなくちゃいけないのかは、最終的には皆さんご自身にしかわからないわけですよ。
でも、そんなこと言われたって、まだ何がなんだかわっぱりわからないんだし、どうしていいかわからないですし。。。



うーん、どうしよう。やめますか(おいおい)



いろいろと考えなくちゃいけないことは出てくるでしょうが・・・・。
とりあえず、「テーブル」とか「クエリ」とかっていうものが何なのか、どうやって作るのか、そういうことが分からないと、先に進みようがないと思うんですよ。
なので、退屈かも分かりませんがここはぐっとこらえて、とにかくそれぞれの作り方と役割を、ざっくり見てみましょう。
で、具体的に、皆さんがこれから作ろうと思ってるデータベースには、どういうテーブルがあったらいいのか、どういうフォームがあったら便利か、どういうクエリが必要になりそうか、レポートは要るのか、そういうことを考えていくとしましょう。



よく出てくる用語なんですけれど、「テーブル」とか「クエリ」とか、mdbファイルの中に作られていくもののことを「オブジェクト」って呼んでます。コンピュータ用語としてはとてもよく使われる言葉なんですけど、まあ、魚屋に並んでるものを魚と呼ぶような感じです。「名前がついて保存されたものをみんなオブジェクト」と呼んだりしてますので、この言葉自体はあまり気にしないほうがいいかもしれません。

んでは、簡単な「名簿」みたいなのを作りながら、いろいろ挑戦してみましょうか。
いちおう、このコーナーでの目標は、「各オブジェクトの基本的な役割と、作り方を覚える」ってところに置こうと思います。んでも、「覚える」といっても、クリックする順番とか操作の順番とかを覚えるんじゃありませんですよ。ちょっといじってもらえると分かると思うんですが、そういう覚え方はできないソフトウェアです。どっちかというと「今表示されている画面は、どういう状態なのか」「変更するためには、どういう状態にすればいいのか」といった具合に、とにかく作業の流れと段取りと、雰囲気に慣れるということに重きを置いてってください。

MS-Accessでデータベースを作るのって、ちょうど、「大工道具と丸太を使って本棚や犬小屋を作る」のとおんなじような感じです。
かなづちやくぎの使い方は、多少知らないと話にならないですけど、「かなづちは何番目に使えばいいのか」「くぎは何センチ間隔で何回打てばいいのか」とか、そんな考え方はしないですよね。
道具の使い方は道具の使い方として個別に把握しておいて、全体を見渡しながら作業をすることになるんだと思います。
データベースつくりも同じですから、完成品を頭に思い描きながら、ひとつひとつ作業をこなしていきましょう。